4/11 広島クリエイティブコレクションに出店します

路面電車とチャンジャ

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広島に来た観光客は、原爆ドームや平和公園で平和の大切さを学んだあと、路面電車で宮島を目指します。
ガタンゴトン…土橋電停に着いたころ、広い道を真っ直ぐ進むと思っていた電車が「電車が右に曲がります」の放送と同時に曲がり出すと「えっこんな狭いところに入っていくの」とキョロキョロされる姿を見ることがあります。
さっきまでの広い道路がいきなりの路地。それも建物がぐっと近くに寄ってくるような路地。地元の人にとっては十分広い道ですが、観光客には狭く感じられるようです。

電車の前を、車も自転車も平気で横切り、ノルディックウォーキングなおばあちゃん、ワンちゃんの散歩の人も電車のすぐ横を歩いてます。たまには野良猫も駆け抜けるけど、電車だっていつもの事だと慌てません。
驚いていると、トドメのセリフが車内に響きます。

堂々たる平面電停

「次の小網町はホームのない平面電停です」
ホームのない???
ホームがない???
都会の人にとって駅とは、駅員さんがいて切符売り場や改札機、売店やトイレがあってホームには屋根がある。そりゃぁ地方には無人駅というのがあるってことくらいは知っていても「ホームのない」は青天の霹靂、アイデンティティの崩壊です。

雨の降っているときは軒下で雨宿りしながら電車を待てる。あぁ、なんてフレンドリーな電停なんだ

やがてアスファルト舗装の車道に、電車乗り場とペイントされただけの場所に電車は止まります。
えっマジで?まさかココ?ドア開いちゃったよ。お客さん乗ってきたよ!
崩れ去った常識。いや常識と思っていたことが違っていた。そうなったら人間はどうなるか?もう笑うしかありません。小網町で車内からキョロキョロ見渡しつつ笑っている人がいたら、間違いなく大都市からの観光客です。
平面電停は広島では小網町だけです。
道路幅が狭いために、ホームを作ることができないようです。
バリアフリーの時代ですがこの平面電停では、超低床電車でも段差が発生します。
海外では線路の方を一段低く下げて段差を解消している事例もあるようですが、段差があると車の通行に支障がでてしまいます。
ホームが作れないのなら、安全のために電停を廃止することも選択肢なのかもしれませんが、小網町電停の乗降客数は1日1000人程度もいます。そんなに利用客のいる電停を簡単に廃止出来るわけありません。
ではこれから先もずっとこのままかというと、そうではないのかもしれません。
広島電鉄は『平和大通り線構想』を持っています。
西観音町電停から白神社前交差点まで、平和大通りの北側緑地帯に軌道を引き、緑大橋 西平和大橋 平和大橋の横に電車専用橋を架けて都心速達性の向上を目指す計画です。
第一段階として江波線と接続する計画で、緑大橋の横を電車が走ります。
観音町 天満町 小網町の「クランク」部分はそのときに廃止される計画です。
20年以上も前の計画で、現在は凍結というか迷宮入りな感じなのですが、アストラムラインが西広島に延伸される頃には、平和大通り線が再浮上してくる可能性があると思っています。
そんな小網町電停は、路面電車ファンもそうでない人にも人気な「映え」スポットがあります。
「広島水族館」です。
ネーミングセンス抜群ですね。
もしも広電が小網町電停の命名権(ネーミングライツ)を売却することになったら、是非とも名乗りをあげて頂きたいものです。
店内の様子。
建物疎開作業で全滅した広島第一県女の話は、「夏服の少女たち」というアニメにもなった悲劇ですが、その現場が小網町の東側に進んだ土橋電停に近い焼肉屋さんの辺りです。
そこに建つ広電の架線柱(緑色の鉄骨)は、大正元年に広島に路面電車が開業したときのレールでした。レールとしての役目を終え架線柱として活用されているのですが、被爆直後に猫屋町の光道国民学校屋上から撮影された写真には同じ位置に架線柱が写っており、悲劇の瞬間もそこに建っていたのかもしれません。

今は左カーブして土橋電停ですが、昔は写真の奥へ真直ぐにと電車は進んでいました。

線路は交差点を土橋電停に向けカーブしていきますが、開業時は堺町へとまっすぐ進んでいました。土橋から堺町を経由し本川町(当時は左官町)に繋がっていました。
戦前から1970年台半ばまで、堺町や土橋そして小網町あたりは「東の流川 西の土橋」と称される繁華街でした。昭和40年代の住宅地図を見ると、飲食店や ダンスホールなど当時の賑わいを読み取ることができます。小網町電停横には映画館「有楽座」 があり、その上には「有楽ボウル」もありました。小網町にボウリング場があったなんて、信じられます?
 歓楽街から 住宅地に変化してきた小網町界隈。筆者的には模型のマルヤ 二重焼のゆあさ タクシー運転手さん御用達の喫茶セーヌ  町中華の梅園など懐かしいお店のことを思い出します。
消えていくお店があれば、やって来るお店もあります。

店舗前のカメさん(左下)は近所の保育園のちびっ子たちに大人気なのだとか

 創業40年以上という明月食品さんが、駅前から小網町に移転されたのが平成30年。
店主の呉さんに、小網町に来てどうですかとお尋ねしたら、駅前の時は7割が業者で一般の方が3割。それが今は逆転して、一般のお客様が7割になったとのこと。
明月食品さんはお店の奥に作業場があり、キムチの漬け込みを朝7時から行っているので、目の前の天満川川岸をウォーキング中の人が立ち寄ってくれたり、「こんな美味しいキムチは初めて」とわざわざ遠くから買いに来ていただくこともあると話してくれました。
わたしのオススメはなんといってもこれです。

実入り抜群 ギッシリです

「チャンジャ」ご存じですか?
タラの腸を使った韓国版塩辛です。コリコリとした歯応えも魅力。今でこそスーパーやコンビニでも手軽に買えるチャンジャですが、 昔は焼肉店でしか出会えないレアアイテムでした。
たまたま歩いていた広島駅前で、チャンジャに出会ったのが 25年前。(当時は)焼肉屋にしかないはずのチャンジャ。サイズは特大、大、中、小とありましたが、いつも買うのは200gの中。中とは言えどっさり入ってたったの1000円。それが明月食品さんでした。
以来、広島駅に用事があるときは必ず求めていました。
 ここのチャンジャは、とにかく高密度。容器いっぱいに みっちりぎっしり。

あれっ?あの頃からずっと1000円。消費税変わっても、ずっと1000円。量が減ったわけでもないし、 1000円。お値段間違っていませんか?

韓国の食品が豊富に取り揃えられています

 
お店の奥が作業場になっていて、丁寧に仕込まれています。まさに製造直売。
キムチ「風」なキムチが多い中、明月食品のキムチは本物のキムチです。厳選した国産素材で、安全・安心なのです。乳酸菌たっぷりの水キムチもあります。

韓国冷麺にピッタリですし、体にも優しい水キムチ

韓国の巻き寿司「キムパ」も買い求めましたが、写真撮る前に1本まるまる食べてしまいました。

仲良しご夫婦の笑顔を見れば、明月食品の魅力が一瞬でお分かりいただけるはず

冷蔵ケースの中にはさまざまな韓国食材や各種キムチが鎮座。美味しい食べ方やアレンジレシピも教えていただけます。
近くにお住まいの方がうらやましいな…
明月食品さんのホームページやインスタグラムには、品質へのこだわりやお得な情報がしっかり掲載されていますので、気になる方はチェックしてみてください。インスタグラムでお知らせされるキムパやキムチサンドのテイクアウト情報も見逃せません。
「そうそう、小網町電停から近いのもここに移転を決めたポイントですよ」と、店主の呉さん。
 そうです、そこが大事です。ほら繋がった、路面電車とチャンジャ。

小網町電停からあっという間

チャンジャやキムチを求めて明月食品にお越しの際は路面電車にご乗車いただき、平面電停の小網町で降りて歓楽街の名残が残る周辺の探検も楽しまれてはいかがですか。
あなたの知らない十日市や土橋、そして小網町がそこにあります。

明月食品
広島県広島市中区堺町2丁目4-16 TEL 082-554-5434
営業時間 [平日] 7:30~18:00 [土] 7:30~16:00 | 日・祝定休

ホームページ インスタグラム

 

トラムで街をHAPPYに!

文:路面電車を考える会
写真:kenbo&G

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