【Bar AURA(バー アウラ)】あの一杯をもう一度

Bar
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猫屋町博士

猫屋町博士

猫屋町に猫屋は無いし蟹屋町に蟹屋は無いし江波にエヴァは居ない、寺町には寺しかない。

1月は行く、2月は逃げる、3月は去ると申します。例年に漏れず私の勤め先も年始から左記の通り大忙し。心を亡くすと書いて忙しいと読むのも分かる。

 

今夜も遅い時間に仕事が片付いた、先ほどまで土砂降りだった空も星が見えてきた、さぁ一杯くらい飲んで帰ろうか。

 

そう会社を出た頃にはもう店が開いていない。深夜まで開いている居酒屋も少なく無いがラストオーダーに急かされて飲むのも考えものだ。独り心穏やかに飲みたい夜もある。

 

気が付くと私は、自然とこの店の前へと足を運んだ。

 

Bar AURA (バー アウラ)

【焼き鳥 雀】と【居心地酒場 しゅん】の間に挟まれた階段の上にそれはある(ちなみに両店ともオススメの居酒屋さん)。

 

Bar AURAといえば昨年、【ポテ協直伝】十日市町ポテサラはしご酒のすゝめの記事でも紹介がありましたね。

 

さすがに夜更けの訪問となると両店とも暖簾が下りているのでBARの存在が際立ちます。看板には【Dining】の文言がありますが今はフードは控えめなので店名は【Bar AURA】として営業されているとのこと。

 

おっと今更ながら挨拶が遅れました!夜のお店担当となりつつあります、猫屋町博士です、ボナセーラ!

 

十日市、意外とBARが多いのご存知でしたか?オーセンティックなお店から料理に力を入れているダイニングバー、カフェバーまで業態は様々、週末の夜になると繁華街で飲んだ後に十日市で飲み直す、なんて人も多々お見受けします。

今夜は私のお気に入りのお店の紹介となりますが最後まで一杯お付き合いいただけると幸いです。

 

AURAさん、お店の場所はこの辺。

 

こちらの看板が目印

 

ノーチャージは嬉しい。

BARは基本チャージ料金が発生するもの。いわゆる席料と呼ばれるものですね、初めてBARを利用する時は困惑しがちだけどテーマパークの入園料みたいなものと思う方が分かりやすいかも。

流川のBARだと500円~1000円くらいが多い気がしますね。チャージ料金次第で客層も変化しますし、それによって変な客を抑止する意味もあります。

 

階段を上った先の看板。

シンプルなようでこだわりを感じる演出、黒板アートの世界。矢印内の塗りつぶし方、薔薇の表現にマスターのセンスを垣間見る。

 

入店前のアレ。

 

どこのBARでも最初の一歩、ドアを開ける瞬間はとても緊張しますし、躊躇します。ですが入ってしまえばきっと楽しい時間を経験出来るので勇気を出して入ってみましょう。

 

『カランカラン♪』と音を立てながらドアを開ける。

 

カウンター8席、テーブル22席。

店内は広く奥行きがあり、薄暗くも暖かみのある照明で圧迫感は無い。

プロジェクターで壁一面に映画『椿姫(1936年製作/著作権フリー)』が流れている、映画を間接照明に飲むのも悪くない。以前このお店に来た時は『風と共に去りぬ(1939年製作/著作権フリー)』を約3時間半、ヒロインのスカーレット・オハラの波乱万丈の人生が気になって最後まで見てしまったっけ、今夜はほどほどにしたい・・・。

 

もう何年も前にカープの優勝争いをこの大画面で他のお客さんと一緒に応援した時は最高に盛り上がったなぁ、今年は頑張って欲しいね。

 

マスターお手製の味わい深いカウンター。

 

カウンター上の小物がいちいち可愛い。

 

眺めて楽しい酒瓶の棚。

ゆったりとしたカウンター席に座り、とりあえずビールを注文。

ビール、とひと言で言ってもここはBAR、ワインやウィスキーと同じように様々な銘柄があるので、カウンター横の冷蔵庫を眺めながら飲みたい瓶を決める。

 

注釈が親切なのがええよね。

 

サンクトガーレン ゴールデンエール(¥900.-)

グラスを揺らせば爽やかなホップのアロマ、舌に乗せるとほんのりと苦味、一杯目にちょうどいいビール。

 

AURAのマスターこと坂尾裕一さんは、バーテンダーとしての腕前も然る事ながら経営方針として『お店の敷居は誰もが入りやすいように低く、肩肘張らず気軽に楽しめるBARを目指している。』と話す。ノーチャージ、開放的な店内、映像、ダーツ、パーティーゲームなど娯楽要素を豊富に取り揃えているのもそのためだ。AURAでは初心者を置き去りにしない姿勢でBARの様々な楽しみ方を提案してくれる。

もちろんカウンターで本を読んだり、スマホ眺めたり、テーブルでWi-Fiを利用してテレワークに勤しんだり、他の客の迷惑にならない限り自分なりに好きなことをするのも自由だ。

 

猫「ところでAURAってどんな意味なんですか?」

 

マスター「仏語だと【オーラ】と発音します。よく漫画とかで見るアレですね、内面に秘めたる力のような。」

 

猫「おお!アレですね、店名はひょっとしてダンバインの影響とか――。」

 

マスター「それは違います。」

 

ウィットなジョークを飛ばしつつ弾む会話、炭酸の刺激で食欲もわいてきたのでフードも頼みたい、メニューに目をやる。

メニューはざっとこんな感じ。

 

カクテルレシピは無限に存在するのでメニューは参考に過ぎない。

BARでメニューを見て驚くのがお酒の種類の多さだ。BARだから当然なんだけど、あー、やっぱりBARなんだなと思う瞬間の一つ。これってどんなカクテルかな?と想像するだけで楽しい。

 

ロングカクテルはロングタイムカクテルとも呼ばれ、じっくり時間をかけて楽しむタイプのカクテルのこと。

ショートカクテルはその逆、小さいグラスでスッと飲める少量のカクテルとなります。ショート故にチビチビ飲むと格好悪い、なんてことは無いですが、すぐぬるくなって味が変わっちゃうので美味しく飲めるうちにクイッといきたいですね。

 

お酒のことは、よく分からなければマスターに気軽に聞くのも良いし、その日の気分でどんなお酒が飲みたいかマスターに伝えてみるのも面白いかもしれません。

 

 

フードも意外と充実している。

 

マスターは適度な距離感、適度な接客で心地よいサービスを提供してくれます。機転も利きますし、過去に話したこともちゃんと覚えてくれているので私レベルの馴染みの客となるとこの一言で伝わるものです。

 

猫「マスター、いつもの。」

 

マスター「いつものですね、かしこまりました。」

 

言うが早いかカウンター奥のキッチンに消えるマスター。

『いつもの』この言葉で注文が通るお店、やはり出来る男は違う。

 

↑ここまで妄想 ↓ここから現実

 

猫「マスター、いつもの。」

 

マスター「いつものって言われても、猫さんいつも注文一貫してないよね・・・?」

 

猫「やっぱり?ですよね・・・、小腹が空いたので何かオススメを。」

 

現実は厳しい。

 

ハートランドビール(¥600.-)

 

 

枝豆の燻製(¥400.-)

枝豆の燻製はひと房ひと房、丁寧に開いて中の豆にまで燻煙をまとわせ手間隙かけた一品。口に含むとスモークの独特の香りがガツンと鼻に抜ける。歯応えも味も普通の枝豆と比較して濃厚さが増している。ピンクロックソルトの力強い塩加減もクセになる、ビールが美味い。

 

枝豆の燻製もオススメだけど本日のオススメはこちら。

豚バラ肉のデミ煮込みパイ包み(¥800.-)

 

パイ生地をサクサク切るのは楽しい。

 

ほぼ豚の角煮。

こんなの絶対おいしいに決まってる、スプーンで肉が切れる、口に運ぶ、はい美味しい。口の中で豚が踊る、そして溶ける。BARなのに手間かかってて美味しい料理とか反則か。次回注文する時は追加で食パン一斤添えて欲しい。

 

ゆっくり飲んでると背後で「ピロリロリン♪」と聞き慣れた音が。

他のお客さんがダーツで盛り上がっていました。

実はこちらのお店、AURAさんは十日市で唯一ダーツが楽しめる場所。

ゼロワンで『901』や『1501』も1回100円で遊べる超親切設定なのでビギナーでも安心してじっくり練習ができる。遊び方が分からない人はマスターに聞いて教えてもらうもよし、ソロの場合でも他のお客さんを誘える雰囲気のお店なので気軽にやってみよう!

 

安心感を得られる配置。

 

友達が居ないので一人で遊んでも楽しい。

 

謎のドラムセット発見。

月一でライブイベントをしているとのこと。あまり大っぴらに宣伝はされていないので詳細はお店でチェック!

 

ダーツで腕を振って酔いが回ってきた頃、カウンターに戻る。そろそろ最後の一杯を貰おう。

 

猫「マスター、〆の一杯に何か甘いのお願い出来るかな?そう、ミルクとか――。」

 

BARでこうしてミルクを注文すると、マスターから「うちにゃアルコールしか無いよ」とか、他の客から「聞いたか?ミルクだとよ、ここはガキの来るところじゃねぇぜ!」と馬鹿にされて口論の末、「野郎!表へ出やがれ!」と喧嘩になるまでがテンプレ、そして憧れ、いつか経験してみたいよね。

 

マスター「ミルク?あるよ。」

 

猫「え?あるの?あ、いや、やっぱりミルクはキャンセルしてカクテルで、名前が思い出せないんだけど緑色で・・・」

 

あの一杯が飲みたいのだけれど、カクテルのイメージは浮かんでいるのだが名前が分からないので感覚で伝える。

 

マスター「緑色ですか、ショートかロングか分かりますか?」

 

猫「ショートですね、甘味と度数も少し強めの。」

 

マスター「なるほど、じゃあアレかな?」

 

使い古されたシェイカー、素早い手捌き、心地良い音色、いぶし銀の技が光る。

ステア、シェイク、氷を割る作業などバーテンダーの一連の動作を眺めるのもBARの楽しみ方の一つだ。せっかくなのでスローでのシェイクの動画を撮らせてもらった、プロの動きを実感して欲しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グラスホッパー(¥800.-)

鮮やかな緑色、春の雨上がりに吹く風のような甘く緩やかな香り。甘いチョコミントにも似た口当たりがデザートとしても楽しめる食後酒。

これこれ、これが飲みたかったんだ。お酒を飲んだ後のお茶漬けやラーメンも良いけど、甘めのカクテルで最後を飾るのも悪くない。

 

仮に出てきたものがグラスホッパーではなかったとしてもマスターのことだ、きっと私のイメージに近い満足出来るカクテルが提供されたことだろうと思う。

 

今夜もうまい酒が飲めた。ここで言ううまい酒とは味そのものよりも、人・空間が作ってくれる楽しい酒のこと。お昼の人間関係、学歴、会社、役職から解放されて非日常を楽しむ時間。

そのことを思えばテーマパークの入園料のようにチャージ料を払うのも惜しくは無い。

 

ま、AURAではチャージ料、無いんですけどね。

 

 

もしこの記事を読んでいるあなたがBARに行った事がない人なら、AURAは足を運んで欲しいBARの一つです。

そして楽しいお酒を飲んだ、と記憶して欲しい。

 

もしあなたに行きつけのBARがあるなら、どうかそのお店を大切にして通って欲しいと思います。

 

BARって、良いよね。

 

おまけ

紹介しきれなかった料理の写真、ここに置いておきますね!

エーデルワイス スノーフレッシュ(¥1,000.-)

スッキリ飲みやすいので夏にガブガブ飲みたいビール。アルプス山脈の意匠をこらした専用グラスが見てて楽しい。

 

スパイシーポテトチップス(¥500.-)

揚げたてで結構なボリューム、誰かとシェアしながらお酒のお供に是非。

 

カキの燻製ハーブオイル漬け(¥700.-)

アヒージョのように出てくるのでバケットを付けてもらうと神。

 

スペアリブのギネス煮込み(¥800.-)

豚バラのデミ煮込みパイ包みに負けず劣らずトロトロな煮込み具合。野菜がごろごろ入っているのも嬉しい。濃厚なお酒と合わせて食べたい。

 

ガトーショコラ(¥600.-)

マスターの手作り、くどくないビターな甘さ。デザートとしてもお酒のアテとしても優秀。

 

コーヒー(¥300.-)

最後に何か飲みたいけどお酒はもういいかな・・・、って時に。アルコールが飲めない人にも優しい良心的価格設定。

 

いかがでしたか?

AURAさんの紹介、と言うよりはBAR入門のような記事になってしまいました。どうやらマスターの『BARに慣れていない人にこそ楽しんで欲しい』という熱意に触れるうちに私も影響されたみたいです。

夜の仕事上がり、ニュートラルになれる場所、そんなBARは出会いにくく得がたいものなので本当はちょっと秘密にしたいお店のご紹介でした。

 

Bar AURA

広島県広島市中区十日市町1-4-20

定休日 不定休
OPEN 18:00~26:00
TEL:082-297-1575

Webサイト

Instagram

Twitter

 

 

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