【fin.kissa】スタイリッシュさの中にある滋味深さ。カレーと珈琲で大人の休息

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国内外および地元広島のディープなスポットに関するリトルプレス本を制作
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広電・本川町の小さな電停に降り立つ。
ビジネス街や平和公園ゾーンから少し離れ、住宅街の雰囲気も見せ始める境目のような場所。
その電停前のビルに目をやる。かつてそこには本川町の「パルコ前」があった。

いやいや広島パルコ前は本通りの端にあるじゃないの、と思ったあなた、甘いです。
それよりずっとキャリアを重ねたであろう喫茶店・コーヒーハウスパルコが、確かにこのビルに存在していたのだ。
私はこの界隈を訪れるたびに「本川町パルコ前より生中継……」とひとりほくそ笑んだものだ(※某夕方ローカルニュース番組でパルコ前より中継していた時代があった)。

そんな長年の2パルコ体制を経て、「本川町のパルコ前」もひっそりと引退するかのように閉店してしまった。その後を引き継いだのが、まさかの宮田さんのお店である。

 

宮田さんはかつて西区草津のアルパーク付近でカレーと珈琲の店・Quadrophenia(クアドロフェニア)を任されていた方。今年の1月にQuadropheniaを卒業された。
Quadropheniaには何度か訪問し、その味の確かさ・空気感というものは知っていたから、次にどんなお店を開かれるのか、ひっそり心待ちにしていたのだ。

そしてオープンされた新店舗fin.kissa。行きたいと思いつつも新型コロナウィルス関連の外出自粛などありなかなか叶わない。
辛抱たまらずfin.kissaの楽天通販で珈琲豆を購入。その珈琲の香りと味に助けられる生活を送った。

さらに私わたのはらさゆ、この度新刊を完成させ大人の独り休息時間を欲していた。
いよいよfin.kissa実店舗でカレーと珈琲をいただこうじゃないか。

 

入店すると、珈琲の焙煎機が出迎えてくれる。

 

品が良く、すっきりと清潔なカウンター。
このフレンチアンティーク調のタイル、草津のQuadropheniaでも見覚えがある。
看板の一つと言ってもいいかもしれない。

 

奥のソファ&テーブル席に案内いただいた。
この奥まった感じが隠れ家に来たようで落ち着く。

 

メニューを開く。カレーは断然セットでの注文がおすすめ。
ここはカレーと珈琲の店だもの。どちらも味わってこそ。

カレーは「コンビネーション(あいがけ)」にした。
カレーが二種類同時に楽しめるという贅沢。今回はチキンと本日のカレーを選択した。

 

Wi-Fiも提供されているから、注文の品を待つ間も便利。

fin.kissaの名称やシンボルの3匹の猫についてはこちら(http://finkissa.com/?p=110)。
名前の意味から、質の高さを追求する姿勢と空間提供の意識が伝わってくる。

 

ついに、カレー到着!

 

香りを確かめつつ、スプーンを持つ。まずは左のチキンをひと掬い。
トマトとチキンという黄金タッグ。トマト以上のフルーティーな甘みを感じる。
ほろほろとした肉の感触。間違いなくこの店の代表選手。

そして右の本日のカレー。豚肉とのこと。
これもしっかりとした肉の感触がありながら、ほろほろとしている。
乗っているコリアンダーのような香草との相性が非常に良い。
特有の苦味が程よく主張し、カレーとの組み合わせでより良い味を生み出している感じ。

 

寄りの写真でも味わって欲しい。中央のナッツ類との組み合わせもバッチリ。
チップスも良い気分転換になる。

食べ進むうちに、自分が元気になっていくような感覚があった。
カレーで体が温まる以上のものだ。
カレーのスパイスの効果だろうか?滋養という言葉が頭に浮かぶ。
スパイスの味わいがあるけれど、辛すぎないから子どもでも食べられる子が多そうだ。

 

さらに発見だったのがこの副菜。
シンプルな付け合わせという感じだが、口に入れるとなぜかスパイスの風味を感じる。

そういう味付けにしてあるのだろうか、それともさっきまで口に入れていたカレーのスパイスがそうさせているのだろうか。この感覚が妙に癖になる。

 

完全に満たされた状態で登場したのが珈琲。
オーダー時は「セミオーダー珈琲(Hot)」を選択していた。
好みを伝えると、それに合った豆の珈琲を出してもらえるのだ。
私は深煎り大好き人間のため、迷わず「深煎り」をセレクト。

運ばれてきたのは「アフリカンムーン」という豆の珈琲であった。
口に含んでしっかりと苦さを感じられる。しかし酸っぱさが全くない。

お店にはお伝えしていなかったが、私は酸っぱい珈琲が苦手なのである。
それを見越すかのように、酸っぱさゼロタイプの深煎り珈琲がやってくるとは。
さすがです、感服です。

 

今いちど店内を見渡してみる。
全体的にスタイリッシュな空気が漂っているのだけど妙に落ち着く。
おそらくそれは程よくアンティークの取り入れているからではなかろうか。
先程のカウンターのタイルにしても、珈琲のカップにしても、この椅子にしても。
絶妙なバランス感覚だ。

 

fin.kissaオリジナルグッズや珈琲も販売中。気に入った珈琲の豆を購入することも可能だ。

 

自家焙煎のアーモンドも量り売りしている。

奥にお酒が並んでいることからも分かるように、夜はパブ的な利用も可能。
ハートランド、樽生ギネスやクラフトビールなど、お酒にもこだわりを感じる。
このカウンターでゆっくりグラスを傾ける夕べ、独りの時間も充実の予感。

 

レジでお会計中にふと見上げると、シャンデリアと目があった。
カレーに元気付けられ、珈琲にノックアウトされ、空間にときめく、良い時間だった。

地元広島市民はもちろんのこと、広島訪問のお客様を連れて平和公園を回る際などにも断然オススメ。
旅の疲れも吹き飛び、充実感でいっぱいになることだろう。

fin.kissa

広島県広島市中区本川町1丁目1−番22号

8:30 – 11:00  11:30 – 21:00

定休日:木曜日

公式ページ http://finkissa.com

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