【TAROWS BREWING】クラフトビールを日常に。インディーズ精神で作る熱き思い

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広島銭湯部

「大人の涙は風呂で流せ」銭湯を通した人と人の交流を目的として広島で活動しています。

クラフトビールを飲んでみよう

お店で飲めるクラフトビールです。ラインナップは日々更新されるので、訪れるたびに今日はどのビールがあるかな?と楽しむことができます

メニュー表 味や香りなど詳細が分かりやすく記載されている

左から

ハーモリズム:黒ビールをベースにブルーベリーの香りが広がるサワーエール。

ワンネス:ネルソンソーヴィン(ホップの種類です)を使用し、白ワインのような豊かな香り。

マザーズミルク:オーツ麦を使用し滑らかな口当たりが特徴。シトラス系の華やかな香り。

見た目、味、香りの違いがはっきり別れ、ビールの奥深さを感じる事ができました。ガツンと行きたい、デザート感覚で飲みたい、様々なスタイルが有りきっとお気に入りがあるはずです。

中でも特に衝撃を受けたのがこのビール↓

トワイライトゾーン:コーヒー豆を使用したビール。見た目は完全にビールですがコーヒーの香りが広がり、飲めば柑橘の余韻が残り未体験の味でした。

 

大手ビールメーカーでは出来ない、パンチの効いたビールが作れるのもクラフトビールの面白さですね。

オーナーに色々話しを聞いてみよう

オーナーの三羽さんにクラフトビール作りについて取材をしました。

――今日は色々と見学させて頂きありがとうございました。何故自分でビールを作ろうと思ったんですか?

僕自身ビールが大好きでジャバジャバ飲みたい。でもやはりクラフトビールは値段が高くて手が出しにくい。そう思ってるお客さんは多いはず。だったら自分でビール自体を作れば少しでも安価で美味しいビールを提供できると思い醸造所を立ち上げました。

 

――広島でも様々な醸造所が増えてきましたが、TAROSBREWINGの強みは何ですか?

ブリュワーとしては新人ですが、長い間ビアパブで働き沢山の国内・海外のビールを飲み色々な味、材料を知りました。その経験があるからこそ引き出しの多さは絶対に負けないぞという自身があります。

 

――なるほど、広島県は名産品(レモンや牡蠣)など多くてビール作りには良さそうですね

もちろんレモンは素晴らしい食材と思っていますが、それはもうどこでも使っています。もし使うなら他の素材を主役にして、想像できないような味を作りたいです。

 

――あえてメジャーな物を主役にせず、他に主役となる良いものを探す。これがクラフトビール作りの醍醐味なんですね。

そうですね。だからこそ合う合わないバランスを見つけるのは難しい。材料を入れる順番やタイミングだけでも大きく変わる。日々トライアンドエラーを繰り返し最適解を探しています。元々僕はライブハウスで働いてた事もあり、例えるなら大手企業はメジャーレーベル。僕はインディーズレーベルだと思っています。だからこそメジャーとは違った特徴で表したいと思っています。お客様に「こんなビールもあるんだ。ビールって面白い」と特別な経験や感動を与えられたら良いと考えています。

 

僕のポリシーなんですけど、「お客さんの想像を超えるものを作ること」です。メニュー表見て味や香りはある程度想像できると思うんですけど、実際に飲んで頂いた時に想像を超える物だったら、先ほど言った感動を与えれる一つと思って日々精進しています。

 

――初めて自分が作ったビールが完成した時はどんな気持ちでしたか?

今までは自分がセレクトしたビールをお客様に提供してきたが、これからは自分が作ったビールが世の中に出ていくという事になるので今まで以上の責任感とプレッシャーを感じ吐きそうになりました。今だから言えますけど、初リリースは2種類を予定していました。前日僕の妻に試飲してもらって「こっちは香りがイマイチだよ。出さない方がいい。」と言われました。そこで妻と大喧嘩しましたね(笑)2種類出すと事前告知していたので後戻りは出来ない状況でした。そして当日のオープン直前、客観的に自分が試飲したら妻の言うように香りの悪さが分かり良い出来でないと感じたので1種類リリースするのを辞めました。自分が作った物なので、自分で納得できない物はお客様に提供できないと初心に帰りました。

 

――これぞまさに拘り、責任感という事ですね。今後の展開とか将来について聞かせてください

今後もインディーズらしく、型にはまらないビール作りを進めて行きます。あとはクラフトビールが皆様の日常に寄り添えるようにして行きたいと思っています。今まで飲んだ事ない人や、特別な日しか飲まないというイメージがどうしても強いので、仕事帰りに一杯!!と、もっと気軽に楽しんでもらいたいという願いがあります。例えば自社缶ビールのパッケージも他にはないインパクトあるイラストにしてます。CDのジャケット買い的な軽いノリで買ってみて、クラフトビールの入口にしてもらってもいいんです。色んな角度からアプローチを仕掛けたいと考えています。

音楽で例えるとロックやジャズなど好みを選ぶようにビールも選択肢があるんだ!という事を伝えたいです。

 

インパクトあるTAROS BREWINGのパッケージ

――なるほど、僕は銭湯が好きなんですが、風呂上がりをイメージしたビールも作れるのですか?

もちろんできますよ。新作を作る時はテーマを考えてそれにあう食材やスパイスをセレクトして、具現化します(色・香り・味)。風呂だったら炭酸強めでスッキリするような感じです。もし完成したら曽根君50リットル買ってください(笑)

――ぜひコラボしたいですね。今日はお忙しい中ありがとうございました。

 

最後に

取材を終えてクラフトビール作りは難しい、大変ということが分かりました。でもそれ以上に自分の作りたい物を形にする「作る喜び」の方が圧倒的に大きい物だと三羽さんから感じ取れました。クラフトビールが日常に寄り添えるよう今後いろんなアクションを展開してくるので楽しみです。

僕もまだまだクラフトビールを知らない。しかしここに行けば、感動の一杯に出会えるかもしれない。

 

TAROS BREWING /HANGOUT

広島市中区本川町2−4−17

(営業時間)火曜〜金曜:17時〜22時 土曜:15時〜22時

(定休日)日曜

※最新情報はInstagramを確認ください。

TEL:080-7822-3814

Instagram:@hangout0708

通販サイト:TAROSBREWING

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